韓紙は楮皮を原料として作られたため
非常に丈夫で強く、洋紙、布よりも長持ちし、保存性が優れている。
韓紙の保存性は、芸術的価値を持続させる重要な特性でもある。自然がもつ質感、生きて呼吸するような生命感で、既存の材料では感じることができない美しさを得ることを可能とするのは全州韓紙の固有の自慢できる点と言える。
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- 加平韓紙
- 京畿道加平郡清平面に ‘장지방(ジャンジバン)’という伝統韓紙製造業体が運営されている。 ‘장지방(張紙房)’は、 ‘張氏家門で紙を作るところ'だ。の意味である。張ソンウ室長が四代め続く家業を受け継いでいる。ここで白色の伝統韓紙のみならず各種の紋様を入れた紋様紙、萬物相紙、未像紙など、200種にいたる多様な韓紙を開発し、日本などの国に輸出されている。
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- 槐山韓紙
- 槐山で生産される'シンプン韓紙'は、中部内陸地方のはっきりした四季の気候に適切な真楮と韓紙の色彩、鮮明度、つやけがあるようにする天然湧泉水の清い水で製作されてその名声が高い。ここで白色の伝統韓紙のみならず各種の紋様を入れた紋様紙、萬物相紙、未像紙など、200種にいたる多様な韓紙を開発し, 日本などの国に輸出されている。
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- 聞慶韓紙
- 聞慶セジェ近隣の慶尙北道聞慶市籠岩面內西里の深い渓谷と清い渓流がながれる韓紙生産に最も適合な立地に位置している。楮は內西里地域で自体的に栽培し、白皮の状態に加工し使用している。また、トロロアオイも直接栽培している。主に流し漉き方法で書画紙、民画紙、冊紙などを生産している。
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- 安東韓紙
- 安東の豊かな水とわが国で生産される楮を原料として老巧な技術者の徹底した職人精神が結び付き、優れた吸収性と発散性のある純韓紙を伝統的な方法で生産している。主に流し漉きと溜め漉き方法で70種余りの窓戶紙、畵宣紙、純紙、褙接紙、壯版紙、拓本紙等を生産している。注文生産で華嚴石經拓本紙, 海印寺八萬大藏經影印本韓紙等の再現研究開発にも励んでいる。
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- 原州韓紙
- 原州韓紙の特徴は五色玲瓏たる様々な色韓紙で、このような特徴のために主に工芸品製作に使用されてきており、韓紙工芸品は他の工芸品とは異なり、庶民たちによって活用されたので素朴さをよく表してくれる。原州韓紙が名声をもつ理由は原州で自生する楮が中部内陸地方の適切な気候と環境から生育され品質の優秀性が広く知らされているためである。また、きれいな水質が強くて丈夫な原州韓紙だけの特性をそのまま表わしてくれる。1985年には7~8種類の伝統韓紙を影潭ス二ムが再現し、文化公報部の推薦でフランス国立図書館に所蔵されたいる直指心經と往五天竺國傳の影印用韓紙を原州から納品したこともある。1985년当時原州で生産する韓紙は韓国工業振興廳から700年保管するることが できる品質管理認証を、품질관리인증을, 2002年10月には国際品質認証を獲得した。
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- 宜寧韓紙
- ここで生産される壯版紙は遠くソウルまで上っていく。この地域は本来新羅の獐含縣であって、朝鮮時代には県監をおいたところである。宜寧郡は国の中で最も韓紙が多く生産されるところとして数えられる。それのみならず、『東國與地勝覽』の'宜寧縣'編、'土産'條にも紙と紙の原料である楮が記載され、韓紙商人の間にはよく'宜寧紙'、'新反紙'と呼ばれた。
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- 全州韓紙
- 全州韓紙は高麗中期以来朝鮮後期まで数百年認られており、王室に献上品として上げられ、朝鮮時代には外交文書用としても使用された。楮が全州の近郊で多く生産されているためこれを原材料とした韓紙製造業が昔から盛んであった。韓紙の生産において楮の生産の影響を受けているため高麗時代から楮の栽培を制度化し、地方官衙ではかならず楮畑を作くるようにした。現在は楮栽培奨励策のため全州地方近郊の九耳、任實地域の山野に楮が多く自生している。水がきれいで、鉄分の含有量が少なく全州近隣で生産される楮で作った韓紙は堅固で美しいつやがさを持ち、保存性と吸水性が優れている。